新・ぜんそく力な日常

51歳で発達障害と診断された男の日常

中学生最後の文化祭の日に親父が倒れたと言う連絡が入り早退したのになぜか親父が迎えに来た!

今日も訪問ありがとうございます😊


本日2本目の記事は、絵日記ではなく、文章での記事になります。


僕が中学3年生の頃、学校の文化祭で、僕のクラスはシェークスピアハムレットの人形劇をやる事になりました。


クラスの各人が必ずなにかを担当する事になり、僕は兵士その1の声を担当する事になりました。



中学の人形劇なんて、みんなけっこういい加減…


と言う訳ではなく、中学生生活最後だと言うのもあって、みんな一緒懸命!


僕も自慢の美声で兵士役をこなしてました。


※この画像の元ネタはこちら


今の時代ならありえませんが、文化祭前日も夜9時頃まで、みんなで練習していました。


最後の中学生生活、最高の人形劇を見せようぜ!


クラス全員で一致団結して迎えた文化祭!


ナレーションが終わった後、最初に喋るのは兵士1の僕!

「今夜もあれは出るかな〜?」

よし!山寺宏一ばりにいい声が出た!



最初の出番が終わり、隅の方に移動…


兵士1はこの後、もう1回出番がある!


そのセリフの練習をする…

「オフィーリア様、お待ちください!」

「王妃様大丈夫ですか?」

「この所、オフィーリア様、少し具合いがちょっと…」


我ながら、30年以上前の人形劇でのセリフをよく覚えていると思うが、それだけ当時、練習したって事なんです。


そんな感じで隅っこで練習していると、担当の先生が、なにやら難しい顔をして近づいて来ました。


そして僕の耳元で

「碧乃、たった今、家から連絡があって、お父さんが倒れたらしいぞ!」


⁉️


親父が倒れた⁈


えっ?


今朝、いつも通り二日酔いでいたのに⁈


親父になにがあったの⁇


そして先生も

「ここはいいから、早く帰りなさい!」


もうすぐ僕の出番なのに…


中学生生活最後の文化祭の最後のセリフなのに…


僕は後ろ髪を引く思いで、兵士2役の友達に僕の出番を託し、教室を出ました。


昇降口に向かう途中先生が

「家族の人が車で迎えに来るそうだから、正門の前で待っていなさい」

えっ⁈

車って誰が迎えに来るの⁇


ウチで車を運転できるのは親父だけ!


母も免許証は持っているけど

この時のトラウマで、運転できなくなっているし…


車で迎えに来てくれる親戚なんて近くにいないし、一体誰が…?


と思っていると、遠くから車が向かってきました。


あの車は…







ウチの車じゃねーか!


ええっ⁈

母さんが運転してんの?

そんなに緊急事態なのか⁈

親父になにがあった⁈


そう思っていると車は止まり、降りてきたのは…








親父‼︎

なんだよおまっ倒れたんじゃないのか⁈


僕の頭の中は⁇状態でした。


車から降りた親父は、ヨロヨロしながら

「お兄ちゃんごめん、腰やっちゃって…」

ギックリ腰かい!


そして親父は

「これからお客さんのところに行かなきゃいけねーんだ!お兄ちゃん、手伝ってくれ!」

と言いました。


当時親父は無謀にも個人で会社を経営していて、その日がちょうどお客さんへ納品する日だったそうです。


当時家にはまだ小さい弟達がいて、母は留守に事が出来ないので、代わりに僕がかり出された形になりました。


こうして僕は、親父のギックリ腰のせいで、中学生生活最後の文化祭を途中早退しました。


その後人形劇は大盛況に終わり、クラスのみんなは先生と共に打ち上げで大盛り上がりしたそうです。


持病の喘息のせいで、学校行事にもあまり参加できなかった僕が、一番頑張っていた文化祭…


それが親父のギックリ腰のせいで、中途半端に終わってしまったのです。



最後の文化祭を早退までして手伝った親父の仕事ですが、この文化祭の2〜3ヶ月後には倒産してしまい、親父は2種面を取得し、タクシー運転手に転身しました。


どうせ2〜3ヶ月で潰れるんならね…


無理して納品しなくてもよかったんじゃね?

って、当時は思ったものです。





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